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平面型(フラット)スピーカーとは

平面型振動板を採用したスピーカーの話です。80年代あたりはソニーなどの大手メーカーから結構ラインアップされていました。
一般的なスピーカーは、コーン型振動板の中心部から音が発せられます。発せられた音は円錐内で干渉しあい、空気の共振を発生する事で、周波数特性の乱れが出来たり、すり鉢型のために再生音の時間差が起きるなどの濁りや歪みの原因になったりします。一方、平面型振動板の場合は、面積全体から全ての周波数帯域を遅延なく均等に放射するために音の時間差や干渉といった問題が解消します。より忠実な再生が可能になるなどの優れた特性のために各社で平面スピーカーが開発されたのだと思います。
 
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平面型振動板は優れた位相特性やエネルギーの損失が少ない、歪みのないクリアな音が得られるなどの利点の反面、振動板に必要な剛性や耐久性の確保が難しく、そのために振動板の重量が重くなったり、重量問題を解消するための構造が複雑になったりと、製造が難しく徐々に姿を消して行ったといったところのようです。
現在では一部のメーカーが独自の研究開発を続けて進化させた平面スピーカーを製造販売しています。当店ではFAL(ファル)と寺垣ラボの二つのメーカーを取り扱っています。それぞれ構造、材質や製造方法が違いますが、基本的な平面振動板の考え方はほぼ同じです。
 
FAL(ファル)のスピーカーの商品ページはこちら
 
寺垣ラボのスピーカーの商品ページはこちら
 
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FALは位相特性に優れた全面駆動型の平面型振動板を40年以上研究開発を続けている日本を代表する平面スピーカー専門メーカーです。全面駆動の平面型振動板を十分に満足のいくパワーを得るために永久磁石の中で最も強力なネオジム・マグネットの中でもさらに強力なN48を採用しています。デュポン社製ボイスコイルボビンは外側と内側に銀線を2重の手巻きを施しています。振動板は軽量高剛性の発泡スチロール(コンクリート並みの強度!)の表面に葦から作ったパピルスを張り、人工皮革のエクセーヌで表裏のエッジは挟んでダブルエッジを形成しています。そのレスポンスの良さと駆動力を最大限発揮するためにフレームは、軽量で強固な構造のアルミダイキャスト製フレームです。FALは、かつて平面振動板の弱点だと云われていた問題点を独自手法で解消しています。
 
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上記の構造により、リニアリティと能率の高さ、そして高耐入力性をも両立しています。四角形のユニット形状は円形よりも指向性が優れているとのこと。
一般的なコーン型スピーカーでは音の放射角度は60°程度ですが、FALフラットドライバーは120°以上です。そのため音場表現がより広く、ステレオエリアも広大です。左右スピーカーの中心から外れた位置でもステレオの定位が偏り難いのも大きな特徴です。振動板全体を使って再生するために、小さなサイズでも十分な低音を再生することが出来ます。148×128×55mmサイズのFLAT-C60でも30~40cm程のウーハーに匹敵します。正確な位相特性と優れた定位感による空間表現は、編成演奏の各楽器、声楽の質感と奥行き感を臨場感豊かに再現してくれますのでクラッシックやジャズ愛好者にはとても人気があります。また、能率も高いので、小出力のシングルの真空管アンプもエネルギッシュに対応してくれるのでオススメです。
 

アッテネーターによるオーディオアンプの音質調整

アッテネーターとは

アッテネーター(ATT)とは抵抗減衰器。一種のボリュームのようなもので、そのつまみを右、左と回すことによって音のレベル(強さ)が+/-と変化します。連続可変だったり、デシベル目盛りのステップ式だったりします。
 

スピーカーでの役割

スピーカーの商品ページはこちら
 
スピーカーでの使われ方は、構成されているウーファー、スコーカーやツイーターといったユニット間のレベル差を埋めて、特性をフラットにする役目がスピーカーでのアッテネーターです。
 
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スピーカーは通常は、ウーファーに対して、スコーカーやツイーターは能率を高めに設計されている為、スコーカーやツイーターのレベルを調整するためにアッテネーターを入れています。ユニット間のレベルをオーディオを設置する部屋の状態や視聴する音楽ジャンルに合わせて、好みのレベルに調整できるようになっています。
最近のスピーカーでは採用している種類は限られているようで、余り見かけません。当店の取り扱っているメーカーもそうですが、スピーカー内部にネットワーク回路と共に音のチューニングを高精度になされているため不必要になっています。
 

アンプの音量調整機能

アッテネーターを選べるバクーンプロダクツのプリアンプPRE-7610MK4はこちら
 
アッテネーターを選べるバクーンプロダクツのパワーアンプSCA-7511MK4はこちら
 
そして、もう一つのアッテネーターの使われ方はボリューム回路としてアンプに採用されたり、そのアンプから増幅回路を取り除いてしまった「パッシブアッテネーター」など、特に音質と音量調節機能にこだわった機器に取り入れられています。
アンプに使用するものは一般的に音量調整機能になっているので、なんとなく高々ボリュームが変わる程度と思ってしまいそうですが、ここを変えるだけで劇的に音が変わる優れものがアッテネーターです。
 
アッテネーター搭載のアストロ電子企画プリアンプAS-XP88EZCはこちら
 
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アンプのボリューム部にアッテネーターを採用する事で通常使用するボリューム回路よりも高精細、高精度の音を再生することが可能になり、伸びやかで表現力豊かな音楽を提供してくれます。また抵抗の精度によっても再生音の精度が変わって来ます。バクーンプロダクツのアンプシリーズのように標準仕様のボリュームから、オプションで、電流雑音が少なく、精度が良く特性に優れた金属皮膜型抵抗と、磁束を伴うアンプ内部回路上で起こる信号波形の歪み(リンキング)の原因になる寄生インダクタンスの発生を大幅に減らす無誘導巻線型抵抗が選べたりします。抵抗の精度が上がると金額も上がっていきますが、好みの音楽ジャンルによって選択するのが良いでしょう。
 
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パッシブアッテネーター

山本音響工芸のパッシブアッテネーターAT-03-1Aはこちら
 
山本音響工芸のパッシブアッテネーターAT-03-3Aはこちら
 
「パッシブアッテネーター」は、アンプに搭載されてるスピーカーやパワーアンプに音信号を伝えるための真空管やトランジスターといった増幅素子やバッファー回路を使わず、受動素子/パッシブ素子のみで、とてもシンプルに構成された音量調整機構付きデバイスです。電力を必要とせず、増幅回路がないので、押し並べて低域はあっさりしている場合が多いですが、必要最小限にまとめられたパッシブアッテネーターは、それを差し引いても十分に余りある音の鮮度と解像度、高域の生々しさや情報量の多さと抜けの良さといったプリアンプでは得難い魅力を備えています。
 
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管楽器のトゲの無い抜けるような高域、ピアノ奏者の微細なタッチの変化も表現、ヴァイオリンやクラッシックギターのストリングの一音一音のディティールがわかる。軽やかな音色と適度な低域は聴き心地が良く、ナチュラルで繊細、音の情報量が多く鮮度が高いパッシブアッテネーターはクラッシック音楽をメインに小編成や独奏で聴く方には特にオススメです。
 
 
 
 
 
 
 
 

VRゴーグルのバイノーラル・サウンドを最大限楽しむ

バクーンプロダクツが、また面白い物を出してきました。
今度は最近流行りのVRゴーグル専用のヘッドフォンアンプだ。VRの音質レベルを引き上げて、ヴァーチャルな世界をよりリアルな世界に近づけて楽しもうという品物。
 
商品はこちら。
Satri Circuit Laboratory VHA-5240A
 
Satri Circuit Laboratory VHA-5240B
 
Satri Circuit Laboratory VHA-5240C
 
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VRゴーグルに取り付けることを前提としているので、とても小さく軽量なので、駆動用のバッテリーを別で付けなければならいのだが、それでも装着に特段の違和感はない。ケースは3Dプリンターを使って自社製造することで低価格に大いに貢献している模様。送られて来たモデル達はまだ造りに粗い所があるのですが、精度の高い3Dプリンターを導入したとの事なので、今後は、もっと精度の高いケースになるでしょう。ケースの材質は炭素繊維のカーボンを織り込んだ軽量高強度なモノを使用。
タイプは3種類で、ベルトループ付きのケースにボリューム付きモデルVHA-5240Aとボリューム無しのVHA-5240Bの2機種とベルトループを省いて何処でも使えるイヤーフォンアンプにしたモデルVHA-5240C
 
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接続方法はVRゴーグルのイヤフォンジャックからアンプに入力。左右別々の出力を持っているゴーグルにも対応しています。アンプの出力も普通のステレオタイプと左右に独立したタイプのどちらにも対応しています。VRゴーグルに音量調整が付いていないモデルはボリューム付きVHA-5240Aを使用すれば、任意で音量の調整が出来るようになります。また、ゴーグルに音量調整が付いていれば、ボリューム無しのVHA-5240Bを使います。ボリュームをなくした事で、入力インピーダンスを大幅に上げたおかげで、5240Aよりも高精度で、リッチな音になっています。
 
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実際に装着した状態でVR視聴してみる。VR映像は視覚の部分にかなりの感覚が持っていかれる。それでもヴァーチャルリアリティを実現するには360度の環境音が不可欠で、バイノーラルサウンドの出来はリアリティを左右する。感覚からすると音楽ライヴ的な映像は、そもそもVRにするメリットがあるのかよく分からないが、音は奥行き感が増したと思う。個人的には異国の地を旅して回るような映像の方が、VHA-5240によってバイノーラル効果がより明確になった印象。つまり、音の出どころ距離感がより分かり易くなったというか、より映像に連動して現実感が増したと言った方が正解。そのためか、ゲームを楽しむ方からは、周囲の距離感や位置が分かり易くなったとの感想も聞かれるので、どちらかと言うと仮想現実を楽しめるゲーム向きの商品だと言えるだろう。
 
価格も低価格なので、よりヴァーチャルリアリティーに没入されたい方には最適な商品かも知れません!
 
 

真空管の寿命を考えてみよう

音楽鑑賞が趣味で、これから、より上質な音楽を楽しむ為の選択として真空管アンプを健闘されている方もいると思いますが、実際のところ真空管ってなんだろう? 使用中のアフターメンテナンスはどうしたら良いんだろうという疑問や不安があると思います。今回はそういった真空管のアフターメンテナンスについて書いてみました。

真空管アンプの商品ページはこちら

https://www.exclusive-audio.jp/shop/products/list.php?category_id=32

写真のアンプの商品ページはこちら

https://www.exclusive-audio.jp/shop/products/detail.php?product_id=628

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真空管とはトランジスタや半導体が発明される以前の何十年と昔から使われている、音声信号や電流のコントロールを行う電球のような部品です。また、世界中の様々なメーカーから同規格及び互換性のある真空管が製造されていて、アンプに付属していた真空管とは異なるメーカーの真空管に差し替えることが出来ます。同じ規格の真空管でも使っている素材や製造工程、環境?などによりメーカーごとに音に特徴があります。その為、他メーカーのものに差し替える事で自分好みの音を追求する楽しみも真空管アンプの大きな魅力です。

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交換については、真空管の中でも乱れた音声信号を整えてパワーアンプに届ける役割を持っているプリ管は、簡単に交換することができます。しかし、プリ管から送られてきた音声信号を増幅して大きくする出力管は、使用する真空管に合わせて電流の量を合わせ込むバイアス調整が必要です。ありがたい事に今は多くのアンプで自己バイアス調整が付いていて面倒なバイアス調整が不要になり、同型、互換性のある真空管を気軽に交換することが可能です。

真空管を交換していなくても、電球が消耗品であるように、真空管も長期間使用すると機能が低下して交換が必要となります。

では、真空管の寿命、交換の時期やタイミングはいつでしょうか?

タイミングの一つは、真空管が何らかの理由により壊れた場合です。白熱球と同じように真空状態であるガラス管内に空気が入ったり、内部の線が切れてしまったりしていて、アンプが正常動作せず、音が出ないので、判りやすいです。寿命というよりアクシデントですね。

そしてもう一つは寿命です。一般的に真空管はかなり長寿で、使用期間はおよそ5,000時間といわれています。これだけ長いと交換時期などの規定はほぼありません。実際、市場に出回っている真空管の多くや銘品と謳われるメーカーの物も何十年も前に製造された未使用の在庫や使用されていた中古品です。オーディオ機器に使用した場合だと使用方法によっては数十年たっていても良い音を鳴らしてくれる名品もあります。それでも劣化は徐々に進んでいきますので、長寿なだけに、すでに性能が落ちていることに気づかず使い続けてしまっていることも少なくないと思います。

音が全く出なくなるような判り易い壊れたパターンと違い、寿命の症状は聴いていて、なんか音にノイズが乗っているような...ちょっと音ひずんでる? 音ちいさいかも...ととても曖昧だったりします。記憶にある音と違っているようであれば、真空管の劣化・老化を疑ってください笑。は、いい加減ですが、耳慣れやシステムの変更などが影響してそれくらい判り辛いものです。それだけにアンプによっては真空管の状態をいつでも確認できるメーターを付けている機種もあります。

写真のアンプの商品ページはこちら

https://www.exclusive-audio.jp/shop/products/detail.php?product_id=196

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 一般的には、真空管自体を目で見て確認できる寿命、劣化の症状として、真空管上部などにある鏡面部分の変化です。これはゲッターという真空管内部の真空度の悪化を防ぐために不純物などを吸着する物質でガラス管部分の裏側の一部に塗ってあります。経年や継続使用によって、この銀色に輝く部分が剥がれてきて色が薄くなってきたり、真空管内部が黒ずんできたりします。これらの状態が目視で確認できるようでしたら、真空管の寿命だと判断できる基準となります。ですので、寿命の目安としてゲッターのの減少を定期的にチェックしてみましょう。

写真のアンプの商品ページはこちら

https://www.exclusive-audio.jp/shop/products/detail.php?product_id=511

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ただ寿命に神経質に気を配る必要はなく、上述したように同型や互換機種の真空管に差し替えて音質の違いを楽しんだりしながら、時々にガラス管をていねいにから拭いたり、差し替えのタイミングでピンの部分を無水エタノールなどを使用して、汚れをていねいに落とす程度のシンプルなメンテナンスで十分です。

平たく言うと使っている電球が最近付きが悪いとか、暗くなったとか、パチパチ言っているとか、そんな症状が出て、交換しなきゃな、と思う程度の気軽さで、真空管アンプを楽しむことが出来ますので、初めての方も遠慮なく挑戦してみて欲しいです。
 
 
 

 

 

 

オーディオベースをテストしてみた。ソルボセイン サウンドのインシュレーター 『SSI-001』

ソルボセインサウンド・インシュレーター (SSI-001)を撮影を兼ねてテスト出来る機会が出来たので、製品チェックをしてみました。

ソルボセイン素材の開発元の三進興産株式会社がオーディオ用に開発した高性能インシュレーターです。

商品ページはこちら

https://www.exclusive-audio.jp/shop/products/detail.php?product_id=273

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金メッキを施した真鍮と黒檀の組み合わせのベースにゴム素材であるソルボセインが支える形の3層構造設計です。ソルボセインとは衝撃吸収力と圧力分散性能で様々な分野で防振、制振、消音、防音などの目的で応用されている素材です。

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インシュレーター 『SSI-001』の見た目の印象は黒檀と金メッキされた金属部のコンビネーションは高級感があります。価格は49800円ですからね。。少し小ぶりな感じですが、使い勝手がいいサイズとも言えます。

アンプやプレーヤーにも使えるのですが、スピーカーをメインとした音質向上させるオーディオベースということで3個1組での販売です(オプションで4個組もあります)。ですので、スピーカー使用の場合は2組必要になります。。

材質の真鍮は、非磁性体であり、金属らしい適度な重さと金管楽器にも使われるほどの響きの良さ、響きに嫌な癖のない金属です。黒檀は非常に硬く、とても響きが良い木材で、こちらもオーボエやクラリネットといった楽器に使われている高級木材です。

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ネジ式で微調が可能な高さ調整はターンテーブルなどのプレーヤーにはとても有効です。見逃せないのは、ベースの黒檀との繋ぎになっている細いネジ部が点で支えるピンポイントベースの効果を発揮している点。そして受け手の黒檀が金属特有の共振音を適度に防ぎ、更に8mm厚の防振素材ソルボセインが、乗っかっている機器からの全体的な振動等を限りなく吸収分散している点です。

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果たして、それによって得られる効果の検証を、今回はターンテーブルとスピーカーで試聴してみました。

まずはターンテーブル。堅い底面部にバランスよく3点に設置。マグネットを使用していないので、設置場所で磁気の心配をする必要もない。

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制振効果でブレが無くなった事とピンポイント効果で音の濁りが無くなってクリアになったと言うべきか、音の輪郭が明快になった感じ。ソルボセインの制振効果はカートリッジのトレースやCDの読み取りなどの繊細な動作にはかなりの安定感を生み出している模様。ただ、今回試したSONY PS-X70では、カートリッジがゴリゴリのMM型だったので変化は穏やか、おそらく低インピーダンスの繊細なMC型やダンパーの無いカートリッジなどの方が効果はかなり高いのでは無いでしょうか。

インシュレーターの効果がより明確だったのはスピーカーの方。焦点がピシッと定まり僅かなブレも無くなった。音の輪郭はより明快になり、低域の底の方までクリアな質感が伸び、濁りの無い音調に。透明で明快、高域への柔らかな伸び方、刺々しさや曇りが無くって、響きがまるで違う。整っていて、音の通りが非常に良く、とても聴き心地がいい。

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スピーカーの負の部分を消し良さを最大限に引き出してくれるソルボセインインシュレーター 『SSI-001』は、スピーカーにこそ真価を発揮してくれるインシュレーターで、その価値は十分にこの値段に値するものだといって良いでしょう。

スピーカーのパフォーマンスをフルに引き出したい方には是非試して頂きたいアイテムです。

 

アンプの違いを各種メーカーで比較

当店で扱っているオーディオメーカーです。どちらのアンプの音も定評があり人気のあるメーカーです。

それぞれ佇まいも違い、シャシー造りから内部回路と特徴があります。再生される音にもそれぞれのメーカーの特徴が出ていますので、今回は各メーカーの特徴や音の違いを個人の視点から語ってみたいと思います。

バクーンプロダクツ

バクーンプロダクツの商品ページはこちら

https://www.exclusive-audio.jp/shop/products/list.php?category_id=17

今回挙げるメーカーの中で唯一真空管を使っていません。最近MJなどのオーディオ誌で絶賛されている熊本に本社を置くオーディオメーカーです。ホームオーディオ以外にもプロ用のアンプやマイクも作っています。

特徴はなんと言ってもバクーンプロダクツ独自開発のSATRI(サトリ)回路です。歪みのほとんど無い(EX仕様0.05% / UL仕様0.007%)、超高精度の増幅を可能にししています。

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収録音源を忠実に再現する事を目指して作られたSATRI-ICは、歪みのほとんど無い(歪率0.05%~0.007%)、超高精度の増幅を可能にしています。天才肌の開発者永井氏の下、現在ではシリーズが第4世代まで進化しています。MK4シリーズからは、新たに開発されたHIBIKI回路も追加されて一段と高精細高精度の音に。高域から低域まで一点の曇りの無い透明感は高いSNよるところ、とても静かな背景により際立ちます。シャープで輪郭がハッキリしているので、聴き取れるか取れないかの様な繊細で微かな背景音や情感のあるヴォーカルの僅かな唇の動きも逃さず伝えてくれます。全く色付けや飾りが無く、高域や低域への強調もない再生音は、録音現場の雰囲気や情景をそのまま再現してくれます。ただし、あくまでも音源に忠実であるため、重低音など低域に重点を置いているオーナーにはもうちょっと低域が欲しいと思うかも知れません。

そしてバクーンプロダクツといえば、SATRI回路と共に他社とは一線を画す電流出力を使ったSATRI-LINK(サトリ・リンク)接続です。バクーン製機器をSATRI-LINK接続する事で、通常の接続方法(電圧接続)よりも雑音がほとんど無い、直流の大電流による遥かに情報量が多い音楽信号を運ぶ事が可能になります。SATRI回路と相まった欠落の無い圧倒的な情報量と歪みもノイズもほとんど無い音楽信号はバクーン・サウンドの真骨頂です。

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その一方で、親和性が高く、他社製のアンプとのコンビネーションもクセがない分難なくこなします。真空管アンプもCAPシリーズ以外であれば、使用する真空管アンプの特徴を殺す事なく楽しむことが出来る懐の広さがあります。

外観は好みの分かれるところです。黒いボディにオレンジのロゴとノブのコントラストは、実は大多数のスピーカーや木製ラック等の配色と同系色で親和性が高く違和感なく溶け込みます。

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オレンジのノブはベークライトという高級素材です。シャシーはアルミを採用しています。理由は鉄だと音が歪み、それを避けるため銅を使ったり別の素材で遮蔽すると重量もコストも高くなるのために使っていません。またアルミは、軽量でコンパクト化にも貢献しているので設置の苦労がないのは大きなメリットかも知れません。トランスは漏れ磁束が少ないRコアやトロイダルコアを使っている為、磁気の影響は気にするレベルではありません。またスピーカーも問題ありません。ただしプレーヤーなどの使っている駆動系の磁力は強いので、若干距離を置くか、重ねて設置する場合はプリアンプを間に挟むなど1台分空けて多少距離をおいた方が無難でしょう。

アストロ電子企画

アストロ電子企画の商品ページはこちら

https://www.exclusive-audio.jp/shop/products/list.php?category_id=18

オーディオ誌で、その堅牢なシャシー作りと音で高い評価を受けている真空管アンプを中心としたオーディオ機器を製造しているメーカーです。

アストロ電子企画の特徴は、なんと言っても、堅牢なシャシー作り。上位機種は2mm又は3mm厚の折り曲げ加工したステンレス製(中堅機種ではジュラルミン製)を採用、しかも結構高いステンレスのカトラリーで使っている物よりも純度の高いハイグレードで、手触りの感触が身近な食器を軽く上回ります。このシャシーだけでもかなりの重量です。内側はステンレスまたは無酸素銅で更なる補強がなされています。継目もリベットもほとんど無い鏡面に仕上げられた外観はソリッドで冷たい感じでありながら、完成度の高さを窺わせます。暖色系のライトの下での真空管の穏やかな灯の映り込む姿は、とても雰囲気のある佇まいになります。

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全モデル共通で前面パネルには10mmの極厚アルミ板で筐体全体の締めの補強とアストロ電子製品の意匠としています。バクーンプロダクツが選ばなかった重くガッツリ強化されたシャシーにより、振動と雑音を見事にシャットアウトしています。また真空管の取付口は放熱と振動対策がされた二重構造になっています。パワーアンプは左右独立したボリュームが付いているので、ちょっとしたバランス調整に役立ちますし、プリアンプ無しでもレコード以外であれば音楽を聴くことが可能です。

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トランスは橋本電機製を中心にアストロ電子が指定した特注品を使用し、コンデンサーやボリュームも厳選した物を全て手配線で組み上げています。ほぼ全ての組み上げ作業をベテランの一人のアンプ職人が行っていますので、使用素材は違いますが値段の大小に拘らず製品のクォリティは同じなので廉価モデルはかなりお買い得かも知れません。よく考えられ、練り上げられたシャシーと優秀なトランス、大容量のコンデンサーから創り上げられるサウンドは、真空管アンプのイメージにある様な暖かさや柔らかさとは無縁。透き通るように透明感が高く明るい音。音像もしっかりしていて立体的、中低域も豊かで余裕のある音です。中上位機種のプリアンプは高域の一段の伸びと明確な輪郭と豊かな音楽表現を全域に渡って一段と高めてくれます。基本はオリジナル音源に忠実である事からシャープで色付けのない音は真空管アンプとしては明快でクールな音に感じるかも知れませんが、音源をクリアで力強く細部まで表現豊かに再現してくれます。

アストロ電子企画は、採用する真空管は、好んで増幅管には12AU7、12AX7、出力管にはKT88系、300Bを採用しているのですが、理由は音の良さもそうなのですが、互換性もあり広く一般的に出回っていて入手し易いからです。ご存知のように真空管は同じ型番でもメーカーが違えば音も違います、オーナーになった人の嗜好や互換性のある真空管を気軽に付け替えて音楽を楽しめるようにと敢えて入手し易い玉を選んでいます。そのため、一部のハイエンド系を除いて全てバイアス調整せずに差し替えて使用できます。山本音響工芸のようになかなか手に入らない真空管を敢えて使ってその音を楽しむアンプとはちょっと違うアプローチです。

山本音響工芸

山本音響工芸の商品ページはこちら

https://www.exclusive-audio.jp/shop/products/list.php?category_id=13

様々なオーディオ用アクセサリーを展開している山本音響工芸。その山本音響のアンプは優れた木工技術を活かして造られた天然の木目が美しいウッドと真鍮によるコンビネーションの外観は上記2社とは違う温もりのある印象。表面を滑らかに、曲線を美しく処理された木製シャシーは、人が小さい頃から身近に親しんで来た木工という物のせいか、山本音響のアンプの存在感を高め、見た目の満足度がかなり高いです。木の魅力というのは不思議なもので、どんな木製製品にも人は必ず触ってその感触を試したくなりますね。

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響きの良さを謳う桜材や黒檀の使用は、適度な硬さと柔軟性による制振効果も見込めるはずで、音質に貢献しています。構成部品でも山本音響のオリジナル製品や独自加工したコンデンサーなど、国内外を問わず厳選した部品を採用する事で信頼性と音質向上を図っています。また非磁性体の真鍮のカバーやテフロン材での絶縁対策なども抜け目なく施しています。

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山本音響工芸は、使用する真空管にウェスタン・エレクトロニックやエミッション・ラボといった中々手に入らない特定のヴィンテージ管を採用することで、その真空管の魅力を最大限活かした音楽を楽しむ言わば専用のアンプを作り出しています。憧れのヴィンテージ管で思う存分音楽を堪能したい人向けともいえます。アストロ電子企画が手に入り易い真空管を使う事でオーナーの好みや自由度を高めているのとはまた別の楽しみ方です。

山本音響工芸の音の印象は、木製のソフトな見た目の通り、上記2メーカーに比べるとソフトで優しく、何となく真空管アンプらしい暖かみが感じられます。真空管らしさを残しているとも言えます。使用するヴィンテージ管の個性をちゃんと導き出しつつ、いい意味で音に味付けをしている感じです。パワーアンプは全てシングルタイプです。ソフトさの中にも輪郭がちゃんとあり、曖昧さはありません。シングルらしく繊細な音もしっかり表現しています。高中域を中心に豊かな音楽表現ですが、低域は少し大人しめです。シングルアンプですので、出力は数ワットしかりません。音を存分に楽しみたい方は能率の高いスピーカーが理想ですね。

吉柴音響産業

吉柴音響の商品ページはこちら

https://www.exclusive-audio.jp/shop/products/list.php?category_id=42

毎年秋葉原で開催されている真空管オーディオ・フェアの実行委員長をやられている吉柴氏が代表の吉柴音響です。今回の4社の中で一番個性的かも知れません。吉柴音響のアンプには、いわゆるパッと見てわかるブランドデザイン(意匠)がなく統一感が余りありません。共通点はノスタルジー、レトロ感です。吉柴氏がイメージして創り出されるアンプは、それぞれ異なる個性的なデザインをしています。吉柴氏の技術職人というよりアーティストのような気質がデザインに色濃く反映されています。 

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それは音作りにも同じで、現代的なオリジナル音源を忠実に再現するというメーカーとはまるで考え方が違い、真空管アンプの音って昭和の時代はこうだったでしょう。昔憧れたアンプの音は今の時代よりもっと良かった。やっぱり低位域は気持ち良く出したい、と言いた感じで、音楽鑑賞をいかに気持ち良く聴くのか、どうしたら情感たっぷりに浸れるのかを常に考え日夜アンプの音質向上のための研究に励んでいます。特にシングルアンプであろうとモノラルアンプだろうとしっかり中低域が出て聴いていて気持ち良く情感に訴えかけてくる音は出色です。その音を作り出している肝は吉柴音響オリジナルのトランスです。トライアルアンドエラーで辿り着いた時間も手間も掛かる手巻きのトランスです。そして、理想の音を創り出すための経験と常日頃貪欲に研究している最新鋭の技術です。

吉柴音響はヨーロッパやアメリカのアンプの音を強く意識しています。根本的に老舗の欧米の真空管アンプメーカーの音の鳴り方は日本の真空管アンプとは鳴り方が違うと感じていて、それを超える音を作り出すために昔のウェスタンなどのアンプを配線図や部材から徹底的に調べて、比較、研究して、吉柴音響の音に活かしています。

四社四様の音への考え方とアプローチです。

 

バクーンプロダクツの名称及びロゴについて

バクーンプロダクツといえば、独自開発のSATRI-IC(サトリIC)と電流出力によって最高の音質を得る事で日本よりも海外での知名度も評価も高く、最近ではオーディオ誌のMJでの高評価と共同アンプキットで好評を得ています。

その同社は、特にお隣の韓国での人気が非常に高く、韓国の正規代理店を通して飛ぶ様に売れています。

また、韓国籍の会社にバクーンプロダクツの肝であるSATRI-ICをOEMで供給していました。その会社にはSATRI-ICを供給するだけではなく、バクーンの名前とロゴも使用許可を与えていました。

その名もBakoon International「バクーン・インターナショナル」。日本未販売ですが、アメリカのオーディオ誌でも高評価を受けていました。もちろん全てバクーンプロダクツが供給していたSATRI-ICのおかげですが。

その韓国籍のバクーン・インターナショナル社(資本提携は全くない)がバクーンプロダクツの名称とロゴの登録商標を日本以外の国々で本家本元のバクーンプロダクツが知らぬ間に取得してしまいました。

それはまさに中国の企業が松坂牛や無印良品などの日本ブランドを知らぬ間に横取り登録したのと全く同じ行為。いやむしろバクーン・インターナショナル社がやった行為は最悪の裏切り行為でしかありません。

とても受け入れ難い行為ですが、既に各国でパテントを取られてしまっている為、バクーンプロダクツの名前で海外での販売が厳しい状況になってしまいました。

バクーンプロダクツの名称とロゴを奪ったバクーン・インターナショナルの製品ですが、当然ながら本家バクーンプロダクツと敵対関係になってしまった為にバクーンからの最新のICの供給はなくなり、古いSATRI-ICを搭載しているか、

同社が独自でSATRI-ICを改良した物になるので、もはやバクーンプロダクツの音ではなくなってしまっています。なぜならSATRI-ICの開発も製造も日本のバクーンプロダクツが行っていますからね。

現在、韓国では裁判中ですが、裁判の申請は各国で起こさなければならず、時間も費用も掛かります。また韓国の裁判所からは、裁判中は名称とロゴ使用の差し留めを受けてしまいました。

日本国内では問題ないのですが、ロゴや名称を海外では使用できなくなってしまいました。その為、誠に遺憾ではありますが、同社では一部商品から名称とロゴの変更を始めました。

新しい名称はSCL (SATRI Circuit Laboratory)へと変更して行きます。先ずはCAPシリーズの一部商品からです。

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日本国内外を問わずデザインの変更をするのは国内モデルと海外モデルの両建ては商品価格に反映されてしまう為、統一しました。また、どこまでの製品を変更して行くかは決定しておりませんが、

価格の低いCAPシリーズはいずれ全て変更になると思われます。

お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

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https://www.exclusive-audio.jp/shop/products/list.php?category_id=17

 

 

オーディオアクセサリー "オーディオケーブルの話"

ケーブルはますます、高音質の高性能なケーブルへと進化しています。高SN比、広帯域で高解像度、これらは導体の品質が高くなったのはもちろん、絶縁素材の向上、より電気特性に優れた素材などによるところが大きいです。 このことは古いケーブルと最新のケーブルでは格段にクオリティや表現力に違いが出るところではないでしょうか。オーディオシステムは、古いケーブルのままでは古い音しか得られないかも知れません。音楽信号は出力から入力まで、いかに信号の欠落を防ぎ、雑音を拾わずに伝送させるのかが重要ですね。バクーンプロダクツの電流信号を使ったシステムを別にすれば、先のことは避けては通れませんので、ケーブル製作メーカーは、より優れた導体、優れた素材を使ったケーブルの開発に取り組んでいます。ケーブルは長さで音質に影響を与えます。これは音声信号に限らず、映像信号でも同じで、長くなればなるほど信号の欠落が増えてきますので、出来れば短い方が情報の欠落や遅滞が無く雑音にも遭わないので良いですね。配線も綺麗になるのでオススメです。
 
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また、ケーブルの音は最終的に端子で決まるとも言われています。実際に直接接続する部分ですので重要な部分です。端子を加えたケーブルの音質は、ケーブル50%、端子50%の影響力になるはずですが、実際には端子の影響は20〜30%と言われています。いずれにしても最終的には合算した音になるはずです。大別すると金メッキがが施された端子とロジウムメッキの物になってくるでしょう。このメッキの違いは、金メッキは滑らかな中間帯域で魅力だけども中高域の繊細な解像力は甘くなりやすい。ロジウムメッキは全域で高SN比、高解像度で一貫して引き締まる傾向があり、質感は多少クール、といった感じになるようです。ケーブルとの相性や好みもありますが、精度純度の高さではロジウムメッキの方が有利とのよくある一般的な評価ですね。厳密には銅や銀を使った2層、4層のメッキだったりするので、金だからこう、ロジウムだからこうと思い込まない方が良いとは思います。また、武藤製作所のオーグラインの様に5N〜6Nの金銀プラチナを使った独自開発の貴金属合金で作られた非常に優れた導体と同じ素材を使った贅沢な端子もあります。
 
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最終的に音を発するスピーカーを駆動するのはスピーカーケーブル。スピーカーケーブルをグレードアップする意味は、高精度の伝送能力を備えたケーブルにすることでシステムの音質を新しいレベルに昇華させることにあることにあります。スピーカーにケーブルを接続するのは、プラスとマイナスを間違えないようにしっかり装着すれば特に難しいことではないですね。しかしながら、先述した様にスピーカーケーブルもまさに最終的な音質は装着した端子で決ま流ことになるはずですので、裸線を使っているのであれば、端子を装着する事でグレードアップすることが可能です。端子を装着するとケーブルがより確実に接続でき、芯線の傷みがなく一定した音質で保たれるメリットがあります。
 
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スピーカー端子にケーブルを接続するとき、導体径の細いケーブルの場合は裸線を燃って接続することに問題はないですが、2本の太い導体構造のケーブルになる場合は、Yラグ、バナナプラグなどで端末処理をした方が接続の確実性や音質面で有利なことが多いです。Yラグ、バナナブラグの選び方については、Yラグの方が解像度、高域特性に優れたパーツが多いですが、指できつく締めるのが意外と難しく、小型スピーカーに太く重量のあるケーブルを固定するには外れやすい問題もあります。このためバナナプラグの方が簡単確実という利点があります。いずれにしろ、解像度が高く広帯域で高精度な端子が理想的です。ケーブルは長さで音質に影響を与えます。音ズレや音質の変化を避けるため左右のスピーカーに等しい長さにしましょう。また、必要最小限の長さは音質に有利ですが、後々の端子の交換やシステムの変更や移動等を考慮して多少余裕を持った長さにしておくのが良いでしょう。
 
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真空管アンプをフルモデルチェンジ YARLAND JAPAN

真空管アンプメーカーのヤーランドジャパンから2機種がフルモデルチェンジしました。

いずれも純A級のプリメインアンプです。フォノイコライザー回路も搭載された事でレコード鑑賞も楽しめるようになりました。

ヤーランドといえば、真空管の付け替えが出来るコンパチブルアンプです。

一台はプッシュプルタイプのTJ150/88-P4

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KT150, KT88などを始め、様々な出力真空管を調整なしで付け替え出来て、色々な音色を楽しむ事ができます。

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もう一台はシングルタイプのYTJ845/211-S4

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出力管845と211の付け替えがをスイッチの切り替えのみで楽しむ事ができます。

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どちらの機種もフルモデルチェンジにより大幅なグレードアップしました!手巻きトランスは大きくグレードアップ。さらに信号増幅部分、駆動回路も大幅に設計変更、ボディの素材をアルミ材に変更し、音質向上と放熱性を改善しました。
 
細かい点では、液晶ディスプレイがLEDディスプレイに、天板部分の文字表示はレーザーカットになるなど視認性が向上させています。
 
ヤーランドジャパンのアンプは、日本プロデュースの真空管アンプです。日本で設計・企画したモデルを中国で生産して輸入販売しています。パーツ選びから独自発想の回路設計に至るまで妥協せず、現行モデルも常に音質向上のため、改良を加えられていくほど力を入れています。
 
コンパチブルアンプの最高峰を是非お楽しみ下さい。
 
 

バクーンプロダクツのヘッドフォンを試聴

バクーンプロダクツBakoon Products からミドルクラスのヘッドフォンアンプHDA-5210mk4が加わりました。

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MK3は細長い独特の形状をしていたのですが、MK4はコんパクトなハーフサイズシリーズと同じサイズになりました。MK3は韓国をはじめとしたアジアから欧米でも広く愛された人気機種でした。

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おそらく生産国の日本が一番知名度も無く売れてもいない。。欧米のオーディオサイトにはフォーラムもある程人気のあるバクーンプロダクツですが、いや実は松坂牛のように某国では商標登録問題で裁判で争うくらい知名度と人気があるんですが。。

日本では、全く宣伝をして来なかった事も原因ですが、、最近はオーディオ誌で特集を組まれたりで、少しずつ知名度が上がって来て当店としても嬉しい限りです。

話逸れましたが、HDA-5210MK4です。MK3から形状も変わりましたが、音も更に洗練されたモノになりました。もともと海外では、その非常に優れたパフォーマンスが口コミで広がって人気になったのですが、更にその上を行っています。

MK4からはSATRI-ICは全てのモデルでUL仕様のみなり、アッテネーターは、金属被膜抵抗と無誘導巻線抵抗の2種類に、ヘッドフォンアンプHDA-5210はノーマルのヴォリューム仕様が無くなりました。

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どこまでも見通せそうな程、音の透明度が非常に高く、透き通るように高域まで伸びていく大滝詠一は印象的。音の粒立ちは非常に細かく繊細で軽やか。音の輪郭もしっかりしていて曖昧なのことがないのは、背景もとてもとても静かだから。MK3時代は背景が静か過ぎて普通なら気にならないノイズが逆に聴こえてくるという事も、MK4には無い、只ひたすら静か。スタジオで収録時にマイクのポップガードを通して聴こえてくる中島美嘉の息吹や歌い始めのわずかな息の吸い込み音も聴こえてくる。音の歪みやノイズといったものも無い。強いていうなら、音を強調させたり、する事はなく、ストレートに伝えて来るので、重低音を好む向きには、低音が物足りなく感じるかも知れませんが、通常であれば、全く気にならないはず。

今回は電圧入力からの電圧出力と電流出力を聴き比べてみたのですが、電圧出力でも十分満足のいく音だったのですが、電流出力に変えると明らかに一枚薄い霞が取れたように輪郭や明度、音の伸びが上がりました。ただここは、好みの分かれるところでは無いかとも思います。人によっては電圧出力くらいの方は丁度良いと思えるかもしれません。

高性能アッテネーターを使用する事で音量を下げていっても音が痩せる事もなく音質の劣化も感じないので、静かな環境であれば小音量でも十分音楽を楽しめます。

また、バクーンサウンド全体に言える事ですが、音に変な突き刺さるようなトゲが無いので、長時間聴いていても聴き疲れはしないのも美点です。

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