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2020年11月

新しい木製ヘッドシェルが登場 山本音響工芸

山本音響工芸から久々に新しいヘッドシェルが登場です。

カエデ材で作られたヘッドシェルHS-7がデビューです。

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カエデはとっても比重が軽く、同社が出している木製のヘッドシェルの中でも最も軽いヘッドシェルになります。

もちろん単に軽いだけではなく木目が細かく均質で優れた材料です。質量が非常に軽い分だけ、動作感度が高く、とっても軽快なサウンドが楽しめるのではないでしょうか。

仕上げは山本音響ならではの美しい木目仕上げになっています。価格も7300円(税別)とお求めやすくなっています。

是非お試しください!

HS-7の商品ページはこちら

 

電源ノイズをシャットアウト バクーンプロダクツ

バクーンプロダクツから掌に乗るサイズのCAPシリーズに役立つ製品が開発されました。

CAPシリーズは基本バッテリーを使用する事で、どこにでも持ち運べ、どこでも設置出来る利便性と電源部からの電源ノイズをシャットアウト出来、より高い音質を得る事が出来ます。

その一方で、使用するUSBバッテリーの性能によって、音質が左右されてしまう欠点があります。特にフォノイコライザーは影響を受け易く、気になっていたユーザーの方は多いと思います。

そこで、バクーンプロダクツが開発したのが、

パワーノイズ・フィルターのPFL-3103 

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PFL-3103はデバイスとUSBバッテリーの間に繋ぐ事で、電源を安定させ、ノイズを除去してくれます。またDC電源を使うパワーアンプCAP-1001にも有効です。

更に大容量のコンデンサーを搭載しているので、コンデンサーバンクとしても活用できるので、とても便利な製品です。

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パワーノイズ・フィルターのPFL-3103のページはこちら

 

いい音質でレコード聴いてみませんか? 

レコードディスクって

数年前から少しづつレコード熱が復活して来てますね。
ソニーやデノンが新しいレコードプレイヤーを販売し出したり、レコード盤を出したりと。。
という事で、またレコードを聴いてみようかなと思われている方も多いのではないでしょうか?
若い人のレコードのインスタ映えが流行っていますが、これ、レコードのジャケ買い通じますね!
 
CDで音楽を聴くという方もいらっしゃると思いますが、今やCD音源をパソコンやスマホ、ポータブルオーディオプレイヤー等に取り込んでいる人の方が多いのではないでしょうか? 現在の統計では8割以上の音楽リスナーは楽曲ダウンロードまたはWiFiを使ったインターネット上のストリーミングで聴いているのが現状です。現在の若者に至っては、レコードどころかCDすら知らない10代の子もいて、CDの存在を初めて知ってWiFi繋がらなくても音楽が聴ける事に感動したっていう嘘のような本当の話もあるくらいです笑。
 
その一方で、音楽を聴くまでにまるで儀式のような手間暇が掛かるレコードの存在が大きくなっています。インスタグラムなどのSNSをきっかけに、大きなジャケットや歌詞カードを眺めながら聴く音楽は、ストリーミングで音楽を聴くのと比べて、その労力や「さあ聴くぞ」という心構えやセットアップ作業をして聴く分だけ、満足度が高く、その魅力が再認識されているのだと思います。
 
また、新譜のレコードの数は知れていますが、中古品なら数百円と安価な物から高価格で取引されている希少な物まで様々なレコードが専門店やインターネット上で気軽に手に入れる事が出来、何十年の前に収録された古い音楽を当時のレコードで聴けたり、50年代、60年代のフルカラーのジャケットも現在にはない魅力ですね。
 
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音質に関してはレコードとCDで比較してみると、レコードは理論上マイクで拾われたオリジナル音源の全ての周波数帯域の音の記録が出来ます。それに対しCDはレコードの持つノイズや回転ムラといった欠点をなくした画期的な媒体でした。その一方でCDの再生周波数特性は人間の可聴範囲内の20Hz~20kHzのみで収録され、尚且つCDにはオリジナル音源をデジタルに変換する際に音源データを一枚のディスクに収めるためにかなり大雑把にデジタル変換しているため、情報の欠損が生じています。音の波形で見るとギザギザの曲線になっているのですが、レコードはこの音の波形がギザギザの無い滑らかな波形になっていて情報の欠落もなく、レコードのアナログ音はCDよりも優れていると言えます。
更にCDは再生周波数帯域以外の音はそもそも聴き取れないからとバッサリと切り落としてしまっているのに対し、レコードはなだらかに減衰していくので、聴き取れなくても五感としては不自然さがなく、とても自然な聴感なところもレコードが優れている点です。
また同じ音源でもCDとレコードではダイナミックレンジが全然違うので、マスタリングはそれぞれ別に行う場合が多く、CDは音の輪郭をはっきり、くっきりしたとしたデジタルならではのメリハリのある音に、大音量だと歪みやすいレコードでは、滑らかで自然な音が聴けるようにマスタリングされる場合が多いからとも言えるかもしれません。
 
すっかり浸透したハイレゾ音源は、広い周波数帯域を取り込み莫大な音楽情報量で、ギザギザのデジタルの波形を限りなく滑らかなアナログの波形に近づけようとする技術である事を考えると如何にレコードが優れているかわかりますね。
CDは規格上20kHzを超える高音は切られてしまいますが、それに比べてハイレゾ音源は40kHz以上の音が記録されている事、サンプリングレート(1秒間にどれだけ音声データを滑らかにするか)もCDの44.1kHzから、ハイレゾではその倍以上の96kHzと細かい事。こレラにより、CDに比べて、より滑らかで自然な音、なだらかに細部まで緻密に表情豊かに再現されるので、聴感上かなりレコードに近づいています。
上記の事を写真に置き換えると、フィルム写真(レコード)は画像を表現するための一つ一つの粒が非常に細かく粒状性に優れていてとても滑らか、初期のデジタルカメラや写メ(CD)は解像度(粒状性)がとても低く写真の写りが悪く、今のデジタルカメラ(ハイレゾ)は解像度が非常に高くほとんどフィルム写真と変わりのないとても綺麗な写真になるのと同じですね。
 
写真が、使用するカメラやレンズ、照明によって、また今ではスマホのアプリによって写真の仕上がり具合が大きく左右するようにレコードも使うレコードプレーヤーのカートリッジ(レコード針)を含めた周辺アクセサリーやレコードプレーヤーから音を出すためのフォノイコライザーアンプによって再生音が大きく変わるので、それらの機器を組み合わせて色々な音を楽しむ事が出来るのもアナログ音楽の醍醐味でもあります。
 

レコードカートリッジ

レコードはレコード盤の溝に針を落として溝に記録されている音を拾っていく訳ですが、その音を拾うレコードカートリッジ(レコード針)にもお手軽に手に入れられる廉価な物から目玉が出るほどの高額の物まで多種多様なレコードカートリッジが存在します。
 
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カートリッジには大きく分けてMM型とMC型の2種類のタイプがあります。MM型は正式にはMoving Magnet(ムービングマグネット)方式、MC型はMoving Coil(ムービングコイル)方式と言います。 両者の違いはレコード針が読み取る為に使う発電方式です。針先が捉えるのはレコードに刻まれた機械振動です。その捉え方の違いで、磁石が動いて捉えるのがMM型、コイルが動いて捉えるのがMC型です。さらにそれぞれの型でも製品ごとにかなり音が変わってきます。
入門クラス向きのカートリッジなのはMM型です。出力が高いので、アンプにフォノ入力があれば、そのままレコード端子を接続してレコード鑑賞を楽しむことが出来ます。一方、MC型はMM型よりレスポンスがよくワイドレンジで音はより彩豊かですが、小さいカートリッジ内にコイルを入れる複雑な構造で、出力も弱く昇圧トランスなどを使うなど使用方法も含めてワンランク上のクラスのカートリッジが多いです。
 

ヘッドシェル

カートリッジを取り付けて支えるパーツにヘッドシェルがあります。このヘッドシェルにも木製から金属、カーボンといった材質や種類があり、特徴も様々です。主に響きや振動に関係して来ますので、侮り難い大切なパーツです。カートリッジに比べて比較的安価に手に入り、見た目も楽しめますのでお勧めのパーツです。
 
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リード線

リード線はカートリッジからヘッドシェルを介して音声信号を伝達する役目をになっています。この短い4本の線材も実に様々な種類があり、銀や金といった貴金属を使った物から何十年も前に造られた線材を使った物まで、好みの音楽ジャンルに合わせたリード線が各種出ております。
 
 
 
レコード鑑賞の楽しみ方は、聴く音楽ジャンルごとに、カートリッジ、ヘッドシェル、リード線を使い分けて楽しむ事ができます。そういうことができるのは、デジタル音源にはない楽しみ方だと思います。
レコードは音を出すまでの作業に手間が掛かる分だけデジタル音源よりもじっくり音楽と向き合うことが出来、聴く者の心を豊にする力を持っているのではないでしょうか。