ハイ・ゲインタイプ イコライザーアンプ
EQB-01アンプの回路を全面的に見直し、そのアンプのSN比を大幅に向上させました。
EQB-01は増幅部に五極管を使用した独自の回路方式です。
電源のリップルフィルターを各ステージそれぞれに別個に整流回路から分割し、それぞれのステージを独立した電源から供給します。整流回路は両波整流でレギュレーションを向上しています。真空管Telefunken 6AK5Wのヒーターの点火は6本の真空管それぞれに独立した整流回路を設け、互いの真空管の干渉をなくしました。またアンプ回路は基本回路は同じ方式を維持しながら、動作点を最適ポイントに設定し直すことによって大きな利得の獲得とノイズの低下を両立させました。
イコライザーアンプの利得はハイゲインタイプで、58dBとしています。通常のイコライザーアンプのゲインは34dBくらいのため標準よりも24dB大きい設定です。その状態での残留ノイズが2.3mVにより、SN比は110dBを達成しました。ゲインは2個の真空管のみで得ていますので、非常にシンプルなため情報量の欠如がありません。一般的にはSN比で不利とされるCR型の回路構成ですが、使用方法によってはかなり良いSN比を得ることを証明しています。最大出力は約28VありますのでMCカートリッジはもちろん、大きな出力のMMカートリッジや高出力のMCカートリッジにも対応可能です。実際にMCカートリッジYC-03S,YC-03Mを直接接続して昇圧トランスなどを使用しないで使用可能なレベルとなっています。YC-03Sの出力が0.25mVですので大半のMCカートリッジが直接ご使用になれるレベルです。昇圧トランスを通さないMCカートリッジのサウンドは鮮度が高く情報量が大幅に向上します。なお、同社のCA-03等のアンプのイコライザー部の入力インピーダンスは100Ωが最適です。
EQB-01はCA-03, CA-03Lからラインアンプ部を省略し、入力ボリュームとセレクタースイッチを省いた構成です。また基板は銅箔の厚みを70μに金メッキを施すことによって音質を向上させています。
《イコライザーアンプ部》
最大出力 |
28V |
周波数特性 |
30-15kHz/+-0.5dB |
入力インピーダンス |
47kΩ,1kΩ,100Ω |
出力インピーダンス |
4.8kΩ |
増幅率 |
58dB/1kHz |
残留ノイズ |
2.3mV |
S/N比 |
110dB |
サイズ |
420(W)290(D)94(H)mm |
重量 |
6.3kg |
ほぼ受注生産のため、納品には1~3ヶ月かかる場合がございます。